■世界は、石油文明からマグネシウム文明へ(1) | WIRED VISION
太陽光を利用したレーザーの力でマグネシウムを大量に生成、それを燃やして次世代エネルギーにしようという研究の紹介記事です。 太陽光を利用するのでコストは抑えられるし、燃やしたマグネシウムをまた太陽光レーザーでマグネシウムに戻して何度でも再利用できそうな感じです。 これが実現するととってもクリーンな次世代エネルギーの誕生かもしれませんね。
以下は記事中で気になった部分のピックアップ
ほとんどの金属は粉末にすればよく燃えて、燃料として使うことができます。
なぜマグネシウムが一般的なエネルギー源として使われていないかといえば、マグネシウムを作るのに莫大なエネルギーをかけなければならないからです。
今までの技術だと、マグネシウム1トンを作るために石炭が10トンも必要になります
マグネシウムをエネルギー源にできるなど、誰も考えていなかったのです。
それなのに、なぜマグネシウムをエネルギー源にできると思われたのですか?
きっかけになったのは、7年前です。私は30年以上レーザー核融合を研究しているのですが、それを応用して、飛行機を飛ばす実験を行いました。
マグネシウムを燃やしてエネルギーを生み出し、できた酸化マグネシウムは太陽光励起レーザーで還元して、またマグネシウムに戻すわけですね。しかし、リサイクルを綿密にやったとしても、エネルギー源になるほどの量があるのでしょうか?
この地球上には、マグネシウムが無尽蔵といってよいほどあります。海水中には石油30万年分に匹敵するマグネシウムが含まれています。
太陽光を使って淡水化するということは、光を集めて水を蒸発させるということですか?
淡水を取ったら、あとには塩(塩化ナトリウム)と、にがり(塩化マグネシウム)が残ります。塩とにがりを分離するのは、エネルギーが不要な昔ながらの方法を使います。
現在4㎡のレンズで集めた太陽光をレーザー媒質に当て、80Wのレーザーを出力できています。80Wのレーザーでもステンレス板に一瞬で穴を開けるほどの威力があります。しかし、4㎡に当たる太陽光は4kWですから、80Wというのは2%の変換効率でしかなく、このままでは商用化できません。目標の出力は 400W
何百台という装置を並べてレーザーを作り、各装置から光ファイバーで精錬所に伝えます。
ある外国の企業が200億円出資してくれることになり、この資金を使って今年中には沖縄の宮古島に実験施設を作ります。この施設では、海水の淡水化からレーザーによるマグネシウムの精錬まで全サイクルの実験を行います。投資を得られたので、政府からの補助金も必要なくなりました。
追記:この記事に対するツッコミw
■アホかー! - シートン俗物記
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