G録: 口蹄疫、国（政府）の初動は遅かった編

大手マスコミは山田農水大臣を追求することが出来ないようです（する気がないのか出来ないのかは不明）。　このままマスコミが山田農水大臣の発言を垂れ流し続けると「県の対応が遅い」「県の初動が遅かった」という事実と違う認識を持ってしまう人が増えると思います。　4月22日（口蹄疫発生から2日目）の国会（農林水産委員会）での質疑応答の様子がYouTubeにたくさんアップされてますので、初動についてのみピックアップしてみます（動画5つ）。

ポイントだけ先にまとめると

発生後、政権与党（民主党）は・・・
・現地に指示を出していない
・口蹄疫発生後すぐに必要な物資（消毒液など）が現地に届けていない。
・現地（宮崎県に）しばらく行かなかった
・（宮崎県に）現地対策本部を設置したのは発生から約一ヶ月後。しかも事態収束前に撤退。

■YouTube - 【口蹄疫】20100422農林水産委員会関係質疑まとめ1(5まで)【たしか与党】

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■【口蹄疫】20100422農林水産委員会関係質疑まとめ2(5まで)【たしか与党】 YouTube

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■【口蹄疫】20100422農林水産委員会関係質疑まとめ3(5まで)【たしか与党】 YouTube

動画の抜粋

・江藤拓議員＜国の初動が遅い。　

・山田農水副大臣（当時）＜　報道があった４月２０日のうちに動いた、遅くないと反論。

・江藤拓議員＜　霞が関に対策本部を作っても無意味。　現地につくるように。　しかも本部から現地に指示もなにもない。現場が国の初動が遅いと感じるのは当たり前。（6分34秒）

・江藤拓議員＜　5月の連休前に保証金額の明示など、急いで対応してください　

現地対策本部が県に設置されたのは、発生後約一ヶ月も経ってからでした。　しかも国の現地対策本部はワクチンの一件目が終わったら、数人残してさっさと撤収してしまいました（口蹄疫はまだ終息していないのに）。　何のために対策本部を設置したのでしょうか？　「対策した」というアリバイ目的ですか？　個別の保証金額など今（2010年7月18日）もまだ具体的なことは決まってません。

反面、全国のみなさんの寄付金は続々と現地の農家の方に届けられています。　こちらは本当にありがとうございます。

■【口蹄疫】20100422農林水産委員会関係質疑まとめ4(5まで)【たしか与党】　YouTube

動画抜粋

・江藤拓議員＜　豚、1頭あたり月1万2千円のエサ代がかかる（4分19秒）

・江藤拓議員＜　許可を取ればすぐに対応できることを政府はやってない（7分8秒）

糞尿の問題、餌代の問題など現地で話を聞いている議員（江藤拓議員）と東京でふんぞり返っている大臣との差が出ている動画です。　災害が起きたときにすぐに現地に行かないで上からテキトーな指示をするだけでは信頼関係にヒビが入るのは当然です。

さらにこの時点では100億という金額で収束する見通しでした。　しかし今は1000億でも足りない規模になってしまっています。　関連企業（運送、獣医、建築など）を含めると今（7月）ではこの2倍以上かもしれません。　赤松、山田農水大臣と最悪の大臣により、県、国、農家と大きな負債を抱えることになりました。

追記：2010年8月8日
■経済損失は２３５０億円　口蹄疫で県試算 - 県内のニュース - miyanichi e press